ロコモティブシンドロームの始まりは膝や腰などの痛みから


ロコモティブシンドロームは運動器の障害によって引き起こされるが、その直接の原因となるのは膝や腰などの痛みや、関節の可動域の制限、筋力やバランス能力の低下などである。さらに、こうした症状を引き起こしているのは加齢や運動不足の他、変形性関節症、脊柱菅狭窄症、骨粗鬆症などの骨や関節の病気です。
骨や関節の病気は早い人で40歳代から始まる。つまり、ロコモティブシンドロームを防ぐには若い頃から骨や関節の病気、怪我に注意する必要がある。

ロコモティブシンドロームとメタボリックシンドローム


ロコモティブシンドロームはメタボリックシンドロームとも深い関わりがある。メタボリックシンドロームの人は普段から運動不足で、筋力の低下も多くみられる。特に、筋肉が急激に減るサルコペニアになると、より転倒や骨折のリスクが高くなる。サルコペニアは高齢者に多いことがわかっているが、65歳以下の人でもデスクワークや自転車に乗る生活習慣などから、筋肉が著しく減っている場合もある。

さらに膝や腰が痛い製で体を動かすのが億劫になると、運動不足よりいっそう拍車がかかり、筋力の低下が進む。また、それによって肥満が助長されるという悪循環に陥ることもよくある。


ロコモティブシンドローム予防は子供の頃の生活習慣が大切


子供は体を動かして元気に外で遊ぶものだと思われがちだが、近年では、生活環境の変化に伴い、室内遊びが増える一方で、体を動かす機会が減っている
その影響から体育の時間以外に運動をしない、体が固いといった子供が増えている。これをうけ、現在子供の運動器健診が検討され始めている。子供の運動器障害にいち早く気が付き、適切な運動習慣を身につけることで健全に運動器を発達させることが大切である。


軟骨や椎間板の特性


変形性関節症や椎間板ヘルニアは、骨と骨の間にある軟骨や椎間板が加齢や使いすぎによって編成することで起こる。軟骨や椎間板は水分量が多い組織である。クッションとしての役割をするのだが、強い負荷がかかり続けると障害されやすい性質がある。これらの組織には血管がないので、治りにくいという特徴もある。