むし歯は治せるって知ってた?


「むし歯」は、歯周病と並んで「歯の二大疾患」といわれている。むし歯は年齢を問わず発症するもので、成人の90%以上の人が、一度はむし歯になったことがある

子供でむし歯を持つ人の割合は、年々減少している。これは、地域や学校における歯の健診や歯科保健指導の進展により人々の歯の健康に対する意識が高まったためと考えられる。

それに対し、現在、高齢者にむし歯を持つ人が増加している。これは以前より歯が多く残るようになったため、その歯がむし歯になったり、治療済みのところにむし歯が再発しているからだと考えられる。また、高齢になってから歯を失う人が減ったことで、相対的にむし歯を持つ人が多くなったとも言われている。

大人の虫歯は、歯と詰め物や被せ物との境目と、露出した歯の根元に発症しやすいのが特徴である。詰め物や被せ物と歯が接合している部分は、噛む力が繰り返しかかり、段差や隙間ができやすいところである。この隙間にプラーク(歯垢)が溜まることで、むし歯菌が侵入し、詰め物や被せ物内側でむし歯が進行するのである。この場合、詰め物や被せ物によって表面はきれいに見えるため、むし歯に気がつきにくく、重症化するケースも見られる。

現在歯に対してう歯を持つ者の割合の年次推移5歳以上、永久歯

平成23年歯科疾患実態調査(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-23.html

プラークコントロールでむし歯予防


プラークを取り除くプラークコントロールには、毎日正しい歯磨きが欠かせない。被せ物や詰め物との境目、露出した歯の根元に、歯ブラシがしっかりと当たるように意識する。磨き残しになりやすい歯と歯の間も、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、必ずプラークコントロールを行う
歯科で定期的に検診を受けて、プラークが取れているかどうか、チェックしてもらうのも忘れずに。
また、フッ素の利用もむし歯予防には有効である。


初期の虫歯は治る


唾液にはカルシウムやリン酸が含まれており、溶けてしまった歯の表面を修復(再石灰化)するという重要な働きがある。
初期の虫歯とは、歯が溶け始めで、穴が空いていない状態を指す。歯が溶けてしまった部分の再石灰化を促すことによって、むし歯の進行を止め、回復することが可能になるのである。
毎日の歯磨きによって、歯が溶けるのを防ぐと同時に、フッ素を歯に直接塗ることで、効果的に再石灰化を促進することが可能である。
手軽な方法には、ガムを噛んで唾液の分泌を促すことで再石灰化を促進できる。