主に勤務先や自治体で行われる一般健診と異なり、人間ドックは個人の意志で受ける健診である。より詳しく調べることが可能であり、かつ自分が希望する検査を組み合わせて自分好みな健診を受けることができる。定期検診や特定健康診査の検査項目に加えて、がん検診もカバーできるのも特徴の一つである。
このように詳しい検査を行うため以上を見つけやすく、2014年の統計では全受診者のうち約93%に異常が見つかったことがわかっている。
人間ドックでは臓器によって専門的な検査が行うことができ、心臓、肺、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、前立腺、子宮、卵巣などの検査がある。
また、中高年になると病気のリスクが高まる血管や脳の検査に特化した人間ドックもある。
脳血管疾患予防と脳ドック
脳ドックとは、脳に関連する疾患の検査を専門に行うものである。検査は半日~1日かけて行われ、中高年になると発症のリスクが高まる脳梗塞や脳出血など脳卒中の予防に有効である。また、脳血管にできたコブが破裂して出血を起こす、クモ膜下出血の早期発見にも役立つ。家族が脳卒中を起こしたことがある人や、高血圧、脂質異常症、高血糖、肥満、喫煙習慣がある人などは、脳ドックで定期的に検査を受けておくと安心である。
MRI検査では、脳の断層撮影を行い、脳梗塞、脳腫瘍、外傷の後遺症、脳の萎縮等が早期発見・診断される。
MRA検査では脳動脈瘤、血管狭窄、脳動静脈奇形等の脳の血管の病気を調べる。