病気の可能性があるかわかる
自覚症状がなく、本人が気づかないうちに何らかの病気が起こり始めている場合でも、検査を受ければ早期に発見できる確率が高くなる。早期発見によって治癒の可能性も高まる。
血液検査から血管のダメージがわかる
健診では各種の血液検査が行われる。血液からわかる体の情報は多岐にわたる。例えば、赤血球や白血球といった血球数は血液を造る造血機能の異常をはじめ、炎症や感染の有無を知る手がかりにもなる。
また、血液の状態を調べることで全身の血管の健康状態を推測することも可能である。血管はそこを流れる血液の性状に大きく影響を受けるからである。
血液検査から肝機能の状態を確認する
AST、ALT はさまざまな細胞中に存在する酵素で、細胞が破壊されたり壊死すると血液中に漏れ出てくる。特に肝臓に多く存在するため、肝疾患の指標として日常広く利用される。ASTは肝臓のほか、心臓や骨格筋、赤血球にも含まれるため、これらの障害でも高値を示す。
γ-GTは肝細胞に多く含まれる酵素で、肝胆道系が塞がって胆汁の排泄が阻害されると高値を示します。また飲酒や薬物服用などによっても肝臓でγ-GT が誘導され高値を示す。アルコール性肝障害で著しい上昇を示すのが特徴。
また、肝炎ウイルスの感染も血液検査でしらべる。
冠動脈疾患のリスクがわかる
食事で摂取される脂肪のほとんどはトリグリセリド(TG)で、主にエネルギー源として利用され、余分なものが肝臓や脂肪組織に蓄えられる。血中のTGは食事やアルコールの影響を大きく受け、食後に高値を示すため、通常早朝空腹時に採血される。TG が高いほど、動脈硬化のリスクが高くなるため、コレステロールとともに脂質異常症の検査の第一選択となっている。
LDL(低比重リポ蛋白)は、肝臓から末梢組織へコレステロールを運ぶ働きをしているため、LDL-C の増加は、コレステロールが過剰となっている状態、と捉えることができる。そのため、冠動脈疾患(脳梗塞、心筋梗塞など)の危険因子として重要視されている。
HDL(高比重リポ蛋白)には、末梢組織から肝臓へコレステロールを運ぶ働きがある。血管壁に付着した余分なコレステロールを回収して運ぶため、動脈硬化を予防する役割を有す。そのため、冠動脈疾患の発症を推測する上で有用な指標となる。HDL-C が低値の場合、動脈硬化のリスクが高くなる。
健診結果と基準値
健診の結果、再検査及び精密検査を指示されたときは必ず検査を受けること。また、異常なしとの判定であっても、前回の検査結果と比較すると問題点が見えてくるものである。数値が変動している検査項目があれば、その原因を考え、生活習慣を改善するきっかけにしよう。