正常な月経かどうかを見極める4つのポイント


①月経周期
正常な月経周期は28日。数え方は、月経が始まった日を1日目とし、次の月経が始まるまでを数える。

②経血量
1回の月経期間の経血量は、計20~140mLが正常範囲。多い日でも2~3時間に1回程度のナプキン交換で済めば問題ない。

③出血の持続日数
3~7日が目安。経血量に関係なく、1~2日間で終わる、8日間以上ダラダラ続くときは何らかの問題がある。

④月経痛
軽度なら心配ない。市販の鎮痛薬を服用している場合でも、痛みが特に強い2~3日間、1日に3~4回の服用なら問題ない。

以上4つの項目のうち正常範囲から外れているものがあれば、月経異常が疑われる。また、年に1回ほどの月経が抜けたり、数日遅れたりする程度なら心配はないが、頻度が多いときや長引くときは要注意。


病院に行ったほうがいい月経異常



  • 3ヶ月以上月経が起こらない


こうした状態を「続発無月経」という。急激なダイエットをした時や、体重制限の激しいスポーツ選手などで多くみられる。厳しい食事制限の影響で脳がエネルギー不足にと判断すると、排卵が抑制されて月経が止まる。続発性無月経になると女性ホルモンが不足し、髪のパサツキや肌の艶が失われる。さらに、女性ホルモンエストロゲンが不足すると、骨がすかすかになる骨粗鬆症を起こすリスクが高まる。


  • ナプキンが1時間持たない


経血量が異常に多く、ナプキンが1時間と持たない。レバーのような大きな血の塊が1~2日間以上経血に混じっている、という場合は「過多月経」が疑われる。過多月経のある人は出血量が多いため、貧血を伴っていることがある。また、なかには「子宮筋腫」や「子宮腺筋症」などの女性器の病気が原因で、過多月経が起こっている場合もある。


  • 痛すぎて日常生活に支障が出る


痛みがひどくて学校や会社を休んだり、家事もままならないなど、日常生活に支障をきたす月経を「月経困難症」という。
月経困難症には、大きく分けて2つのタイプがある。1つは、病気が原因でおこる「器質性月経困難症」。そしてもう1つが、子宮や卵巣に病気がなくても起こる「機能性月経困難症」である。
器質性月経困難症において、原因となる代表的な疾患が「子宮内膜症」である。20~40歳代におおくみられ、子宮内膜と似た組織が、卵巣や卵管、腹膜などの子宮以外の臓器に発生し、それが月経のたびに剥がれて出血を起こす。そして、溜まった血液が骨盤内で炎症や癒着を引き起こすと、激痛の原因となる。そのため、月経のたびに強い痛みに悩まされることになる。
その他に、子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気が原因で、月経困難症を起こすこともある。

思春期の女性の月経困難症の原因としては、機能性月経困難症が多くみられる。通常、月経時には子宮が収縮して経血を子宮から押し出すが、この収縮が強すぎるために痛みが出る。機能性月経困難症は、年齢が上がるに連れて改善されるが、子宮内膜症に進行することもあるので、放置せずに治療することが勧められる。

月経前のつらい症状を放っておかない


月経困難症とまで行かなくても、月経が近くなると、体調不良やイライラなどの症状に悩まされることがよくある。これを「月経前症候群(PMS)」という。月経前の3~10日ほどの間、身体的・精神的な症状が現れ、月経が始まると軽快するのが特徴である。
頭痛や眠気、胸が張る、下腹部の痛み、むくみ、便秘、腰痛などの身体的な症状の他に、気分の落ち込み、イライラ、怒りっぽくなるといった精神的な症状もよく見られる。原因は、月経前に一時的に女性ホルモンの分泌が減少することや、ストレス等が影響していると考えられている。更にこれらの症状が重く、特に精神的な症状が強く現れる場合は、「月経前不快気分障害(PMDD)」とよばれる。

肥満と月経異常


膵臓から分泌され、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンには、卵巣の女性ホルモンの分泌を調節する役割もある。しかし、過度の肥満で、内臓脂肪が増えすぎると、インスリンの働きが悪くなり女性ホルモンの分泌に影響し、月経異常が起こることがある。