高血圧の診断基準には、収縮期血圧と拡張期血圧の数値が用いられる。いわゆる「上がいくつ、下がいくつ」である。
この血圧の基準、実は測定する場所で変わるのだ。
健康診断や病院の外来など医療機関で測る血圧を「診察室血圧」、家庭で測る血圧を「家庭血圧」という。
診察室血圧のほうが、家庭血圧よりも基準が5mmHgも高く設定されている。これは、医療機関で血圧を測ると緊張で血圧が高めに出てしまうからである。
重視されるのは「家庭血圧」のほうである。リラックスして測ることで普段の数値がわかり、血圧の変動にも気づきやすく次のような見つけにくい高血圧の見極めに役に立つのである。
仮面高血圧
医療機関で測ると正常、家で測ると血圧が高いのがこのタイプ。健康診断では見逃され、本当は治療が必要なのに放置される。
白衣高血圧
医療機関では高血圧。家で測ると異常はないのがこのタイプ。普段の血圧が正常なのですぐには心配はいらないが、長期的には動脈硬化のリスクが高くなる。
高血圧を防ぎ、早期発見するためには、家庭血圧計を使って、ふだんから血圧を測る習慣をつけることが必要。
収縮期血圧が130~139mmHg、拡張期血圧が85~89mmHgの「正常高値血圧」の人は高血圧予備軍と言われ、将来高血圧になる可能性が高いと言われる。
高血圧の診断基準
高血圧診療ガイドライン(日本高血圧学会)
http://www.jpnsh.jp/download_gl.html