運動不足は体に悪影響を及ぼします




日本人はみんな運動が足りない


平成27年「国民健康・栄養調査」では、男性の1日当たりの平均歩数は7194歩、女性は6227歩だった。1997年に比べると約1000歩も減少している
この歩数の減少は、身体活動量の低下を反映している。

身体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費するすべての動きのことである。

歩数や身体活動量が減っている原因の一つに「ICTの発展」が挙げられる。例えば、インターネットが発達した現代では、多くの娯楽が家で楽しむことができ、外出することが減ってきました。そのため、あなたの歩数は減ってしまったのである。

自動車文化の発達とそれに伴う公共交通機関の衰退も身体活動量を減少させる一因である。

このように身体活動量が減っている背景には、社会の変化が深く関係している。

年代別歩数の平均値(「国民健康・栄養調査」より)

若者は運動する時間がない


身体活動のなかでも、健康体力の維持・増進や楽しみといった目的をもって、余暇時間に行うものを「運動」という。運動不足がささやかれていますが、実は60歳以上の運動習慣者の割合は減っていないのである。比較的時間と生活に余裕のある60歳以上の人は積極的に運動している

一方で、20~50歳代の働き盛りの世代では、運動習慣のある人の割合が減少している。これは、忙しく働いている人ほど、運動のための余暇時間を確保することが難しいためである。

女性は子育てや介護、そして家事に追われ運動習慣が減少している。身体活動量は、仕事や家事をしている時間にも、ちょっとした工夫で増やすことができる。働き世代こそ身体活動をいかに増やしていくかが重要である。

運動習慣のある人の割合(「H.27 国民健康・栄養調査」より)


運動不足の影響


身体活動不足の影響としてまず挙げられるのが、生活習慣病との関係である。身体活動量が減ると消費エネルギーが減少するため、肥満になりやすくなる。

特に内臓脂肪型肥満があると、高血糖や高血圧、脂質異常症を起こしやすくなる。内臓脂肪型肥満に加え生活習慣病も併存した状態をメタボリックシンドロームといい、放置してしまうと脳卒中や心筋梗塞、腎不全などを招く。


生活習慣病以外の影響


身体活動不足は、肉体の衰えを介して精神的、社会的な健康にも悪影響を与える。身体活動不足で起こるのが、筋力の低下、足腰の筋力の衰えである。骨がもろくなる「骨粗鬆症」や転倒、骨折も起こしやすくなる。このように身体機能が低下し、移動が困難になる状態をロコモティブシンドロームという。
また、引きこもりがちになり、社会的な健康の損失にもつながる。認知症うつ病の発症率は、身体活動量・運動量が多いほど下がり、座って行う作業やテレビの時間が長いほど増えることが分かっている。

健康づくりのための身体活動基準2013(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf

自分の身体活動量をチェックしよう


健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)

健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)