ストレッチは準備体操やクールダウンとして浸透している。筋肉や関節をじっくり伸ばす運動というイメージが定着している。多くの人がイメージするストレッチを静的ストレッチという。
一方、ラジオ体操に代表されるストレッチは動的ストレッチという。静的ストレッチだけでなく、手首をブラブラさせ、関節の動きを良くするような運動もストレッチの一つなのである。この2つのストレッチの使い分けが大事である。
静的ストレッチで副交感神経を活発化
体を動かすときは、血圧や心拍数を上げて、心身を活動的にする交感神経が働く。これと反対の働きをするのが副交感神経で心身をリラックスさせ血圧や心拍数を下げる。ストレッチをすると体を動かしているにも関わらず副交感神経の働きが活発になる。これは、他の運動にはない独自の効果である。副交感神経が働くと血管が柔らかくなり拡がる。ストレッチによって動脈硬化の予防や血圧を下げる効果が期待できるのである。
副交感神経を特に活発にするのが静的ストレッチである。大切なポイントは気持ちいいと感じる強さで行うこと。ストレッチは30秒間以上時間をかけてゆっくりと伸ばすことで、十分な効果を得ることができる。痛いと感じるようではしっかりと伸ばすことはできず、リラックス効果も得られない。呼吸は止めず、普段よりもゆっくりと深くするよう意識する。また、ストレッチで伸ばしている筋肉を意識しながら行うと、効果が高まる。
| 静的ストレッチ(柔軟体操) | 動的ストレッチ(ラジオ体操) |
|---|---|
| ・心身をリラックスさせるので、運動後や就寝前にオススメ ・副交感神経活動が活性化 |
・瞬発力が出やすくなるので、運動前や起床後にオススメ ・交感神経活動が活性化 |