朝食を抜くと高血圧や糖尿病、脂質異常症のリスクが上がることがわかっている。特に、血圧については朝食を抜くと、空腹によるストレスから朝の血圧が上昇しやすくなる。
高血圧が要因となる疾患に脳出血があるが、これは早朝の血圧の上昇が特に危険であることが指摘されている。国立がん研究センターによると、1週間あたりの朝食摂取回数が少ないと、脳出血のリスクが高くなるという研究結果が報告されている。この研究結果から、毎日朝食をとる人に比べて、食べない人のほうが朝の血圧が上がりやすく、脳出血を起こす危険性が高くなると考えられている。
JPHC Study. Stroke. 2016 Feb;47(2):477-81.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26732562
朝食を抜くと学校の成績が悪くなる
子供の場合、朝食の欠食が学校成績に影響をおよぼすことがわかっている。小学生と中学生を対象に行なった文部科学省の「平成27年度全国学力・学習状況調査」によると、毎日朝食をとっている生徒のほうが、あまり摂っていない生徒よりも、学力調査の平均正答率が高い傾向にあった。
考えられる理由として、朝は、体内のブドウ糖が寝ている間に消費され、空っぽの状態のため、脳も体もエネルギー不足に陥っている。その状態で、朝食を抜くと日中の集中力・記憶力が低下したり、体がだるくなったりする。その結果、ベストなパフォーマンスが発揮できなくなるのではと考えられる。
朝食を抜き、空腹の状態で昼食をとると、血糖値が急上昇し、体がエネルギーを余分に溜め込もうとするため、高血糖や肥満を招く。
子供と一緒に食事しよう
厚生労働省の「平成21年全国家庭児童調査結果の概要」によれば、1週間のうち家族揃って一緒に食事をする日数について、朝食では「ほとんどない」と回答した人が32.0%といちばん多く、夕食では「2~3日」と回答した人が36.2%と最多であった。
また「平成22年度児童生徒の食生活等実態調査」によると、子供が1人だけでするいわゆる孤食の割合は、特に朝食で多く、小学生15.3%、中学生33.7%だった。
このように増えている子供の孤食だがg,栄養バランスが取りにくい、食べ物の嗜好が偏りやすい、食事のマナーが育ちにくいなど、子供の将来に悪影響を及ぼすことが指摘されている。
「健康日本21」によれば、国内外の研究で家族と一緒に食事を摂る頻度が低い、児童生徒において「肥満」や「過体重」が多いという報告もあり、大人になってから生活習慣病にかかりやすくなることが懸念されている。
