長生きのカギは食物繊維とカリウム


日本人に不足している食物繊維とカリウム


厚生労働省の定める「日本の食事摂取基準」は健康増進法(平成14年法律第103号)第30条の2に基づき、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を厚生労働大臣が定めるもので、5年毎に改定を行っている。2015年版の食事摂取基準では「食物繊維」「カリウム」が深刻な摂取不足であると指摘された。

食物繊維は目標17g~20gに対し14gしか摂れていないまた、カリウムは2600~3000mg以上の目標に対し2200mg程度しか摂取できていない。

食物繊維とカリウムの1日の目標摂取量




日本の食事摂取基準(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf


食物繊維の主な働き


糖の吸収を穏やかにして、食後の血糖値の急上昇を抑えるため、糖尿病の予防効果が期待されている。さらに、便のかさを増やすことで排便を促す。また、食物繊維が豊富な食品は硬いものが多く自然と噛む回数が増える。食べ過ぎを防ぎ、肥満予防にも効果的である。

その他、小腸でコレステロールの吸収を抑える働きがあり、血中脂質のバランスを整えて動脈硬化を防ぐ。大腸まで届いて腸内細菌の餌となり、腸内環境を整え、便秘の予防・改善に役に立つ。


カリウムの主な働き


ミネラルの一種である「ナトリウム」と作用しあい、細胞内液の浸透圧を一定に保つ。ナトリウムは主に食塩の形で摂取され、摂りすぎると高血圧を招く。カリウムには体内の余分なナトリウム排泄を促す働きがある。日本人は食塩の摂取量が多いので、カリウムをしっかりとることで高血圧予防に役に立つ

カリウムは果物や野菜に多く含まれる。果物は生で食べられるのでカリウムの摂取源としてをすすめ。しかし、糖質も多いので食べ過ぎには注意。
また、穀物の胚芽部分にカリウムが含まれている。主食に玄米を使えば、カリウムと食物繊維両方とれて一石二鳥である。

カリウム摂取に関して注意したいのが腎臓病のある人である。腎臓病のある人は重症度によってはカリウムを尿中に排泄することが難しく、カリウムの摂取量を制限する必要がある。