2014年1月神奈川県は、未病を改善する取り組みの開始を宣言した。
未病とは東洋医学の概念で病気と言うほどではないけれど、病気に向かいつつある状態のこと。
例えば、手足の冷えや体の疲れ、胃腸の不調。それは病気のサインかも知れない。
健康診断や、検査などで異常がなくても、自覚症状がある場合は、未病の状態である可能性がある。
養命酒製造株式会社
https://www.yomeishu.co.jp/yomeishu/health/
約2000年前の中国の医学書「黄帝内経」の中に”聖人は己病を直さずして未病を治す”と記載がある。病気になってから治療をするのではなく、まだ病気にならないうちに予防するという考え方が昔からあったのである。
神奈川県では、今のままでは医療や介護が崩壊してしまうという危機感から、生活習慣の改善から心身の状態を整え健康に近づける「未病を治す」取り組みをしている。
神奈川県が推進する未病産業
神奈川県の取り組みの特徴の一つが「未病産業」の創出を推進している点である。
未病産業とは「未病を治す」ことに繋がる新たな商品やサービスなどを創造している産業、と定義し、神奈川県発の産業として確立しようとしている。
未病産業の中でより優れたものを「ME-BYO BRAND」というブランドとして県が認定。健康寿命の延伸とともに経済を活性化する新たな市場・産業の創出を目指している。
ME-BYO BRANDパンフレット(神奈川県)
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/847358.pdf
未病を治すことは個人レベルでは難しい。それはそうである、傍から見れば病気ではないのだから。そのため、周囲の理解が重要であり会社や団体レベルで推進していくのが近道となる。
それを、可能にする仕組みが「CHO構想」である。
CHO(Chief Health Officer=健康管理最高責任者)を企業や団体に設け従業員の健康を管理する責任者のポストとする。経営責任として従業員と家族の健康づくりをマネジメントをする「健康経営」を推進するものである。
神奈川県では、ICT企業、健康サービス関連企業、大学、市町村による検討体制を立ち上げ、CHO構想の普及や、健康データの活用、従業員等に健康増進の取り組みを促す効果的な方法などについて具体な検討をしている。
CHO(健康管理最高責任者)構想(神奈川県)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f532717/