運動には健康にとってさまざまな効果があるが、1つの運動からすべての効果が得られるわけではない。運動には主に「有酸素運動」「筋力トレーニング(レジスタンス運動)」「柔軟運動」の3つがある。この三大運動は、それぞれにメリットとデメリットがあるので、その得意性理解した上で取り組むことが大切である。
例えば、血圧を下げたいとき。
ウォーキングなどの適度な強度の有酸素運動が効果的である。筋力トレーニングは血圧が著しく上昇するので、血圧を下げたいときには逆効果なのである。それどころか、高血圧の人は極端に血圧が上がってしまい脳卒中を起こす危険性もある。
このように、血圧などの持病がある人や、膝や腰の痛みに悩んでいる人は、その人の体調によっても適した運動は異なる。運動の効果を最大限得るためには自分に適した運動を選べるようになることが必要である。
運動の特異性
健康を目的に行う運動やトレーニングには、向き不向きがあるが、これを専門用語で「特異性の原理」という。
例えば、短距離走の筋肉をつけている金メダリストのボルトは、マラソンには向いていない。高齢者が高校の運動部が行うようなトレーニングを行えば、健康になるどころか怪我のリスクが高まる、とうことである。
健康のための運動には特異性を考慮して運動の種類や強度をせ呈する必要がある。
ジムやスポーツクラブで健康運動指導士などの専門家が指導する運動メニューは、この特異性の原理に基づいて考案される。